クロスベルタイムズ 1204年前期 2号
【特集】警備隊公開演習
◆変わらぬ実力を見せる警備隊◆
自治州西部のノックス森林地帯にて警備隊による公開演習が実施された。本誌記者も参加してみたのでその模様をお伝えしよう。
午前10時から始まった演習はなかなかの迫力。走行射撃訓練、スタンハルバードによる白兵戦訓練などが繰り広げられた。担当の曹長によると「こうした演習は定期的に行っている。練度には自信がある」との事。
◆噂の新装備は……?◆
公開演習後に取材をする機会を得たため、昨年より噂されている警備隊の新型装甲車についてソーニャ副司令に聞いてみた。
副司令によると、新型装甲車の実装はまだしばらく先になるとのこと。現在は装備の調整に時間を掛けており、確認が取れ次第、配備となるようだ。また戦車並みの火力を持つとして外交的な問題が心配されていた件も「課題はクリア済み」とのこと。近隣国には正確な性能と配備数を公表するという。
難しい質問にも的確に答えてくれた副司令。最後に「クロスベル警備隊は、周辺地域の安定のため今後も尽力を怠りません」とのコメントを頂いた。
【社会】旧市街の"抗争"に一段落
旧市街で抗争を続けていた不良少年グループのにらみ合いが一段落した模様。以前は連日響いていた怒声もパタリと止んだという。付近の住民が安堵のため息をつく一方、「不良たちが存在する限り抗争は続く。何とかしてほしい」(東通に住む24歳の男性)などの意見も聞かれる。
◆謎を残す事件の経緯◆
仲間が闇討ちにあった、との理由から発展した今回の抗争。しかし全面衝突直前に終結するなど不可解な点も多い。なお抗争終結にはあの警察・特務支援課が貢献したとの情報もあるが、偶然に助けられた面も否定できないという。次回は遊撃士張りの活躍を期待したい。
【技術】新型戦術オーブメント現る
エプスタイン財団によって開発が進められている戦術オーブメントにこの度新型が登場。 ついに第5世代へと突入することになる。 通称『ENIGMA』と呼称されるこの端末の最大の特徴は、「導力通信回路を搭載したことです」(財団のロバーツ氏)。新開発の超小型結晶回路によって導力を増幅し、携帯できるほど小型の通信装置を実現したのだという。場所を選ばず瞬時に情報をやり取りできるエニグマは通信技術のイノベーション、と同氏は強調する。現在通信機能が利用できるのは、専用の導力波中継ターミナルが設置された地域(自治州)のみとなるが遊撃士や行政機関を中心に導入が進みそうだ。
【文化】アルカンシェル新作公演近づく
あの劇団アルカンシェルが、期待の新作をまもなく発表。来月にはチケット販売も開始されるという。誰もが待ちわびた新作公演だけに、国内外からファンが殺到しそうだ。市民の皆様もお見逃し無く!
【経済】IBC 新サービススタート
大陸一の金融機関である《クロスベル国際銀行》(IBC)が、近日中に新サービスを実施する。幾つかの条件を満たした会員を対象としたもので、一般的な店舗で行われているセピス交換の換金率を上げるものだという。サービス開始時期はおって発表される。
【レジャー】クロスベル美食探訪
アルモリカ村の宿酒場《トネリコ亭》。田舎ならではの気さくなマスターによる手作りオムライスには同アルモリカ村産の新鮮な食材がふんだんに使われ、味、量ともに大満足間違いなし。導力バスを使ってピクニック気分で出かけたいところだ。