徒然雑記帳

ゲームプレイを中心に綴っていくだけのブログ。他、ゲーム内資料保管庫としてほいほい投げます。極稀に考察とかする…かな?お気軽に読んでいってください。

人形の騎士 【第4巻 義を見てせざるは】

森の奥から、影のように現れた蒼騎士を見て

女の子を襲っていた男たちは目を丸くしました。

 

 

『娘を置いて、立ち去るがいい』

 

蒼騎士は、兜の奥から警告を発しました。

人形師の奥義のひとつとして

老師匠から叩き込まれた腹話術です。

 

 

『なんだァ・・・テメエは?』

 

 

『怪我しねえうちに、さっさと消えろ!』

 

 

『愚かな・・・』

 

 

蒼騎士は一足で間合いを詰めました。

正拳で、女の子を捕まえていた男を昏倒させ

ふり向きざまに2人の男を蹴り飛ばします。

 

 

『ケガはないかな、お嬢さん?』

 

 

『は、はい。平気ですわ』

 

 

『結構。離れているがよかろう』

 

 

蒼騎士は、ようやく剣を抜き放ちました。

黒装束をまとった、首領格の男が近づいてきます。

 

 

『流れ者か。やるようだな・・・』

 

 

そういう黒装束の構えも本格的で

正式な剣術の心得があることを

うかがわせました。

 

 

『だが、お遊びはここまでだ。

小金をくれてやるから、娘を渡せ』

 

 

『義を見てせざるは勇なきなり。

それは出来ぬ相談だな』

 

 

『ならば・・・死ねいッ!!』

 

 

鋭い気合いと共に、黒装束が襲ってきました。

 

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