徒然雑記帳

ゲームプレイを中心に綴っていくだけのブログ。他、ゲーム内資料保管庫としてほいほい投げます。極稀に考察とかする…かな?お気軽に読んでいってください。

人形の騎士 【第7巻 穏やかならざる日々】

王女の護衛は、予想以上に大変でした。

なにしろ、毎日のように

ならず者が送り込まれてくるのです。

そのうちに、年が近いこともあってか

ティーア姫は、従者を装うペドロにも

親しく声をかけるようになりました。

 

王女の信頼は嬉しかったのですが

蒼騎士の正体が知れたらどうなることか。

ペドロは気が気でありませんでした。

 

 

一方、郊外にある人形工房には

ペドロからの伝言状が届けられました。

 

 

『何をやっとるんじゃ、あやつは・・・』

 

 

あいまいに綴(つづ)られた文面から

おおよその事情を察したカプリは

苦笑まじりに、ため息をつきました。

 

 

『じゃが、いい機会かもしれんな』

 

 

ほがらかで、性根もまっすぐなのに

いつも人形のことばかり考えているペドロ。

 

郊外に住んでいることもあって

親しい友人に恵まれていないにも関わらず

それを淋しく思っている様子も見られません。

 

王女殿下の護衛は恐れ多いながらも

これを機会に、人の情に目覚めてくれたら。

カプリは、親心にそう願うのでした。

 

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